【提携農家さんインタビュー】小田原で300年続く柑橘農家を受け継ぐ!中島農園・中島優介さん(23)

n!ce creamは、「もったいないを減らして、おいしいを増やす」をコンセプトに、食べられるのに廃棄されてしまう規格外農産物をアイスクリームとして活用しています。
私たちがアイスクリームを通じて届けたいのは、単なる味覚としての美味しさだけでなく、その背景にある風土や、生産者さんの志そのものです。
提携農家インタビューシリーズの第一弾は、小田原市で300年の歴史を紡ぐ「中島農園」の中島優介さんにお話を伺いました。

規格外という言葉の裏側に隠された、果樹栽培の奥深さと、次世代へつなぐ農業の形。n!ce creamがなぜ中島さんの果実に惚れ込み、共に歩むことを決めたのか。
素材がアイスクリームへと姿を変えるまでの物語を、ぜひご覧ください。
農園とご自身についての自己紹介

中島さん神奈川県小田原市で柑橘類を中心に栽培している、中島農園の中島優介です。
果樹栽培の奥深さに魅了され、持続可能な農業を次世代へつなげていきたいという思いのもと、日々栽培に取り組んでおります。
当園は、約300年の歴史をもち、代々受け継がれてきた畑で栽培を行っています。相模湾に面した急斜面の段々畑は、先人たちが斜面を切り開き、大きな石を積み上げて造り上げてきました。
その景観からは、金銭には換えられないほどの労力と、何百年先を見据えた投資が積み重ねられてきたことを強く感じます。
受け継がれてきた技術に加え、現在は科学的根拠に基づいた栽培にも力を入れています。
紡がれてきた土と向き合いながら、「はっと驚き、もう一度食べたいと思っていただける」果実を目指し、日々栽培しております。



23歳の若さで真摯に農業に向き合う中島君の姿には、いつも心動かされます…!
中島さんの農業従事の背景


なぜ農業に従事しようと思ったのでしょうか?
祖父母が専業農家で、祖父が病気で畑に出れなくなり、祖母が一人で切り盛りする姿に、自分も役に立ちたいという思いから就農しました。
農業の大変革期を迎えていると実感しており、次世代に誇れる農業経営や、社会に対ししっかり価値創出したいという思いで農業をしております。
農業に従事する中で楽しいことやうれしいこと、反対に苦労やつらいことなどの経験を教えてください。
自分が納得のいく果実ができたときはもちろんのこと、購入してくださったお客さまから「美味しい」「また食べたい」と言っていただける瞬間に、大きな喜びを感じます。



やっぱり食べてくれた方の声が大きなやりがいになるんですね!



農業を通して多くの方と出会い、つながりが生まれることも、楽しさの一つです。
一方で、農業は経験がものをいう世界であり、将来の見通しが立てにくい点や、気候変動など刻々と変化する環境に対応していかなければならない点には、苦労や難しさを感じています。
規格外品への実情


中島農園の農産物に対して、どのような規格外品があるかや、過去に規格外や販売先に困った経験などはありますか?
みかんは一般的な市場流通において、1玉ごとの大きさによって規格が厳密に定められています。
近年の消費者動向では小玉みかんへの需要が高く、大玉のみかんは規格外品、または安値で取引されてしまう現状があります。
私が栽培している品種は、品種本来の特性として大玉になりやすく、規格外となる大玉みかんが多く発生します。



品種の特徴的に規格外になりやすいものもあるんですね…



結果として、非常に安い価格での取引となったり、やむを得ず廃棄した経験もあります。
また、就農初期は栽培技術が安定しておらず、秋の大雨や夏の干ばつなどの影響を強く受け、需要の高い規格での栽培ができず、悩みや悔しさを感じることも多くありました。
就農1年目には、収穫直前の降雨により「浮皮」と呼ばれる生理障害が発生し、多くのみかん規格外品となり既存の販売先では扱えず、販売面で大変苦労した経験があります。



浮皮とはどのような症状を指すのですか?



果皮と果肉の間に隙間が生まれて、分離した状態を指すんです。
n!ce creamとの取り組みについて


n!ce creamの取り組みに対して、なぜご一緒しようと思っていただけたのかを教えてください。
代表の岸さんが農業従事者としてのご経験をお持ちであること、また生産者に対して深い敬意を払い、常に同じ目線で生産現場の課題解決に取り組まれている姿勢に強く共感しています。



生産者さんに寄り添ったものづくりができるよう意識しているので、うれしいですね…!



私自身も生産者として、消費者の方に食の豊かさや「おいしさ」による幸せを届けたいという思いを持っています!
その点において、ナイスクリームは、単なるストーリー性だけにとどまらず、農作物本来の素材のおいしさを最大限に引き出す製造工程を大切にされていることについても、深く共感しています。
素材がアイスになった際、なにか思うことや感じたことがあればお気持ちをお教えください。


作り手として70年以上みかんを作り続けてきた祖母がとても喜んでくれたことが、私にとって強く印象に残っています。
祖母は、長年の栽培の中で、台風の影響でほとんどのみかんが落下してしまったことや、雹や雪の影響で収穫直前のみかんに傷が入り、出荷できなくなった経験などを話してくれました。



自然相手って自分ではどうにもできないから本当に難しいですよね。



そうした数多くの悔しい経験の積み重ねの上に、今の農業が成り立っているのだと改めて感じました。
これまで規格外として扱われてきた果実が、アイスクリームという形で生まれ変わったことを、祖母が心から喜んでいるように感じ、とても嬉しく思いました。
\ 中島農園さんのみかんを使用!/
最後にメッセージ


日本の果樹産業には、誇るべきものづくりの精神と高い技術力があると、日々の栽培を通して実感しています。
その一端を担う作り手として、これからも妥協することなく、美味しい果物をお届けしていきたいと考えています。
手に取った方がほっとでき、あたたかい気持ちになれるような果実を、これからも真摯に育て続けていきたいです。



生産者さんの熱い思いを聞くと、より一層応援したくなります!
今後ともよろしくお願いします!



皆さんにおいしいと喜んでもらえるように頑張ります!!
\ 中島農園さんのみかんを使用!/
私たちn!ce creamは、
出荷規格を外れ、食べられるのに
廃棄にならざるを得ない農産物をアイスクリームへ
生まれ変わらせています。
あなたの「おいしい!」という一口が、
そのまま生産者を守る支援へと繋がります。


この記事の監修者
岸 はつみ
n!ce cream代表
「もったいないを減らし、おいしいを増やす」アイスクリームブランドn!ce cream代表。学生時代に農業に興味を持ち、大学卒業後は農業法人に勤務。自社農産物の加工品事業担当を経験し、現在はn!ce creamを運営。企業とのフードロス・サステナ事業への共創パートナーとして事業参画も実施。地域の農・食の持続可能なあり方を模索中。
Instagramはこちらインタビュー協力:中島優介
写真撮影:倉本達樹(https://www.instagram.com/tkpho_to/)









